とある私立高校の授業の実態

 

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数年前に教えていた高校生の通う学校の進路指導の話です。

閲覧時点では約20万アクセスがあり、関心の高さが窺えます。

 

現在では状況が改善されていることを期待しますが、この学校のみならず他の学校でも同様の問題は存在しているようです。

 

受験勉強において、獲得を期待している経験は、「10の努力は10の成果を生む」ということです。もちろん努力と成果が完全に相関するということは、社会を見渡せばすぐにわかることかもしれません。

しかし、受験勉強というものは、自分のかけた努力がそのまま成果に結びつくようなある種統制されたゲームのようにも思えます。

 

社会に出れば思い通りにいかないことは認識しつつも、少なくとも受験勉強の中では、自分の意思が努力が、物事を変革するのだという成功体験を身につけて欲しいと僕は思っています。

 

努力を成果に結びつけるのに必要不可欠なのが「学習法」だと思います。

この「方法」に問題があると、かけた努力に対するリターンが少ないということになります。

僕が上記Togetterのまとめで強調したいのは、まさにこの点です。すなわち、誤った学習法の使用を強要され、時間と労力をかけ努力しても思ったほどには成果が出ず、成果が出ない理由を自らの能力(「こんなに頑張っているのにできないのは才能がないからなんだ」)に帰属させてしまうことが由々しき問題なのです。そうした失敗経験を複数回繰り返していくと、いずれは「何をやってもできない」という極めて後ろ向きな態度になりかねません。

 

僕が何度も学習法の重要性を声高に叫んでいるのは、こうした事情、すなわち学習者が希望を捨てなくてもよい状況を強く願っているからです。自分自身もひどい学習方法を高校3年間で使い、成績は一切上がらなかったので、自分には才能がないし何をやってもダメなんだと毎日思い悩んでいたのを覚えています。もしあのまま学習法を見直すという選択をとらずに、時間と労力だけで現状を打破しようとしていたならば、やはり思うような結果は出せず、僕は受験勉強を超えて挑戦をやめてしまったかもしれない。だからこそ、自分にあった学習法を模索し続け、10の努力が10の成果を生み出すような経験を受験勉強の中で体感し、受験勉強を超えたその先でも成果に対しささやかな期待を抱きつつ、惜しみなく努力ができる、そんなふうに受験勉強に取り組んで欲しい。

 

 

 

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